VOICE

2022年から2023年への抱負

2022年12月31日

2022年の幕開けは慌ただしく始まった。
7年やった店THEREを閉めて新たな理想を目指して東京を離れ地方へと活動拠点を
移したはいいが、予定や計画は一向に進まず足元からガラガラ崩れていった。
結局、自分が思い描く理想は自分にしか成し得ないということなのかもしれないな。
そして相変わらず一人が心地良い。

そんな感じで始まった地方での創作生活だが悪いことばかりではなかった。
なんと言ってもその景色に惹かれた。
海に見える島々、古い港町、奇妙な形の山々、挨拶を交わす老人たちの笑顔、道端に咲く色とりどりの花。
すべてが頭の中で絵になる。
そんな風景の中に佇んでいるとそれだけでもう充分な気がする。
わざわざ新しいものなど必要ないような気になる。
でもせめてこの風景に溶け合う音楽とこの美しい瞬間を描きたいと思う。
そしてそれをするためにこの場所を選びここへやって来たんだと今更ながらそれに気付く。

来年発売される初の作品集「響を求めてIn Search of Resonance」はこの風景の中で考え、
感じ、迷い、心を決め生まれた俺という歴史の結晶だと思う。

来年はどんな年になるのか?
世の中がどうなろうとも自分のできることでしか生きられないならそれを精一杯やるしかないよな。
そんな小さな叫びが誰かに響いてその響きがどんどん広がればいいなぁ。
っていうのが来年に向けての俺の抱負。

みんな良いお年をお迎えください!

照井