VOICE

バード

2020年11月13日

”バード”「チャーリーパーカーの人生と音楽」という本を読んだ。
幼少期から死までの事実に基づいて書かれた335ページ。
並外れた音楽的才能、精神が炸裂している。
読んでいるだけでまるで音楽を聴いているように興奮してくる。
マイルスデイビスの自叙伝を読んだ時にも同じ興奮があった。
俺にとって彼らの生み出した音楽JAZZは宇宙のように無限を感じる。
難解な音楽理論は全くわからないし、彼らが感じていた音や
溢れ出すインスピレーションも想像すらできない。
それでも聴いた瞬間に現実からトリップさせられるこの音楽は
理屈抜きに人間の成せる最高峰の音楽である事は間違いない。
生命の鼓動のように原始的であり次元を超えるほどに崇高な響き。
その音はすべての偏見を消し去り殻を突き破り自由であることを
思い起こさせてくれる魔法の音楽。
そんな天才の物語も最後は「死んだ」というたった一言で幕を閉じる。
あまりの呆気なさに「死ぬ」という事はこいう事なんだと思った。