久しぶりに帰郷した。
両親を伴い墓参りをし思い出深い今は亡き人たちに手を合わせる。
すっかり年老いた両親の後ろ姿を見つめながら親不孝ばかりしてきた自分が今になって湧いてくる申し訳なさと感謝の気持ち。
あとどれくらい一緒に歩くことができるだろうか。
戦後の困難を必死に生き抜き子供を育て上げその子供に憎まれ口を叩かれ
疎まれながらも何よりも子供たちの幸せを願ってきた人たち。
腰が曲がりおぼつかない足取りで歩く二人の姿に愛しさと寂しさを感じる。
この二人が自分の根源であり俺の音楽の源なんだなぁって思い
せめて残った余生を安心し笑顔で過ごして欲しいと願うばかり。
親を想う
2020年10月21日