VOICE

辺境からこんにちわ

2022年4月26日

4月から東京を離れ、とある地方の寂れた港町に居を移し創作生活を開始した。
生活に必要な物よりも創作に必要な機材をトラックに山積みにしてやって来た。
それを片付けるのに半月を要し毎日明けても暮れても段ボール箱から出してはあるべき場所に収めることを
繰り返してやっと最近落ち着いて考えられるようになった。
東京では自分が発する音にそれほど気を使うことはなかったがここは静かで人が発する生活音よりも自然の音の方が聞こえるくらいだからギターアンプでギターを鳴らせば当然周りに響き渡り騒音問題にもなりかねない笑笑。
創作でそういう支障はあるにしてもあれこれ考えたり絵を描いたりするにはなかなかいい。
創作には環境が強く影響する。
音量を気遣う環境ならそういう作品が生まれるだろうしそれで構わないと思う。
そこに工夫や知恵が必要になりより独創的な作品となる可能性は大いにあるから。
時間の感覚も東京に比べとてものんびりとしている。
いろんな手続きもシステム化しているわりには事がなかなか先に進まない。
当初はそれにイライラしていたが、今では”東京じゃないんだから”とゆったりとした心持ちでいられるようになった。
今はソロアルバムリリースの準備をしている最中でアルバムジャケットやオンラインショップ再開に向けてあれこれとやっている。
今作はソロ2作目”What I think about the World”に続き一人っきりの創作の旅の果てにまとめた作品だ。
2021年の1年を通して生まれた曲をアルバムにまとめたと言った方が素直かな。
コロナウイルスで世界は変わり最近では大国と小国とで戦争が始まりどうなってしまうのかと不安定な時代の中
作ることでしか希望を見出せない俺の心の叫びでもあり失いたくない未来への望みであると思う。
東京を遠く離れここに来てから自分の生まれてきた性についてよく考えるようになった。
今作のタイトルは「PISCES」、魚座生まれの俺のバラード。
そう名付けたのも今の心境からだと思う。
この作品はこの辺境の地から発信する最初のメッセージとなる。
この時代に刻んだ俺の記録です。