2/5 から1週間、東京での初めての展覧会をやり終え、昨日その余韻に浸りながら作品の撤収作業をした。
当初まったく展覧会をやるつもりはなかったのだが画集「響きを求めてIn Search of Resonance」を発表するにあたって出版社の方から”展覧会をやりませんか?”と言ってもらい去年から準備を始めていた。
画集の完成に合わせた展覧会ゆえにその予定日までに肝心の画集が仕上がるか?とハラハラしながらも何とかギリギリセーフで完成し無事に展覧会初日を迎えることができた。
実は当初、予定していたのは別のギャラリーだったのだが色々な事情があって急遽”The Condition Green”で
行うことに決定した。
その場所は2015年に自主ブランド”THERE”のために自ら作ったショップであったがコロナをきっかけに去年の春に店を閉めることとなり、今はアブサンBar”The Condition Green”となって人が集う場所となっている。
成り行きではあるがその場所に帰り展覧会を開催することにとてもしっくり来るドラマを感じていた。
しかし自分の描いた絵にどれだけの人たちが来てくれるのだろうか?と不安もあったが開催初日から最終日までの
7日間、予想以上に沢山の人たちが訪れ昼はコーヒーを飲みながら、夜は美味しいアブサンを飲みながら音楽と絵に包まれ皆笑顔で楽しそう。
”やってよかったなぁ”と幸せを噛みしめた7日間。
友人たちやTHEREの時からのお客さん、ライブに来てくれてる人たちが何の隔たりもなくそこに居合わせ歓談する
様はまさに理想郷。
みんなの楽しむ気持ちがそれを作っている。
改めまして今回、画集を出版してくれたHeHe、場所を提供し準備から最終日まで展覧会をやり切ってくれた”The Condition Green”の皆さん、そして何よりもそれを楽しんでくれた沢山の人たちの笑顔に心が癒されこれまでの努力がすべて報われるようです。
心からありがとうございました。
40歳半ばから描き始め、いつしかソウルワークとなった自分の絵に救われたように感じる。
”何のために、何を伝えたくて描いてきたのか?”という自問から画集を作り東京での展覧会を終えた今、その答え
は”響きと共に”ということだったように感じました。
壁一面に飾られた自分の絵と音楽は全く同じものだったことに気付かされた。
音楽を作ること、絵を描くことは自分にとってまったく同じ行為。
まさに”響きを求めて”だった。
きっと初めから分かっていたのかもしれないなぁ。
東京での出番を終えた作品たちはパッキングされ”響きと共に”次の開催地、香川へと向かいます。
照井利幸